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コラム詳細

どうぶつの森とゲームローカライズ

こんにちは。コーディネーターの大野です。
みなさん、おうちではどのように過ごされていますか。

私は、ここ最近はお休みの日に自由に外出ができない分、「どうぶつの森」で無人島暮らしを楽しんでいます。

「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)は今年3月に発売され、海外でも"Animal Crossing"の名前で人気です。

あつ森は多言語対応をしているため、住んでいる国に関係なく
収録されているすべての言語でプレイが可能です。
つまり、言語の設定を変えるだけで、無人島生活と同時に語学留学もできてしまうんですね。

私も試しに英語版をプレイしてみました。
すると、ただ言語が変わっただけではなく、あらゆる面で「ローカライズ」がされていることに気づきます。

まず、「たぬきち」というキャラクターの名前は"Tom Nook"になっていて、
プレイを進めて気づいたのは、Tom Nookはたぬきではなくあらいぐまだということです。
英語圏ではたぬきに馴染みがないので、あらいぐまに変更されたのでしょう。

また、「たぬき商店」の英語名は"Nook's Cranny"になっていました。
これは"Every nook and cranny"「隅々まで」という熟語に由来していて、
センスが良いなぁと感心しました。
私が訳したら何も考えずに"Raccoon's Stop"とかにしてしまいそうです…。


ところで、あつ森で釣りをする際、釣れたものに応じたダジャレがよく出てきます。
例えば、スズキ(sea bass)が釣れると、日本語版では
「スズキを釣り上げた!鈴木…じゃなくて、鱸なのね!」
というテキストが出てきます。
これが、英語版ではどうなるのかというと
"I caught a sea bass! No,wait- it's at least C+!"
となります。

この翻訳を担当した任天堂のローカライゼーション部門のプロデューサー、ロブ・ハイレットさんが
自身のTwitterで翻訳プロセスを解説していました。

https://kotaku.com/even-the-guy-who-wrote-that-sea-bass-joke-in-animal-cro-1843376952

それによると、最初は"C+"ではなく"C-"にしていたけれど、
この文言をプレイヤーは何度も目にすることになる
(あつ森をプレイするとわかりますが、
スズキが何度も何度も、「もういいよ」と思うくらい釣れます)
だからマイナスというネガティブな表現よりプラスというポジティブな表現を使った方が
プレイヤーが嫌な気持ちにならないのではないか、という意見が出てプラスに変えたそうです。

こういったエピソードから、ローカライズ担当者の、
できる限りプレイヤーに快適にゲームを楽しんでもらいたいという
細かい配慮が見て取れておもしろいですね。

みなさんも、あつ森をプレイする機会があれば、
ぜひ多言語で楽しんでみてくださいね。